今まで何度やっても
分からなかったことが
すんなり頭に入ってきました

神奈川県 会社員 武内由紀子さん(30代)
第二外国語でフランス語を選択

私は学生時代、第二外国語としてフランス語を専攻していました。フランス語を選択したのは、漠然とフランスという国への憧れがあり、話せるようになったら素敵だろうなと思っていたからです。しかし、実際にフランス語の授業は想像していたよりも難しく、つまらないものでした。
文法と、子供向けの小説を利用しての発音練習などを含むリーディングが主な授業内容でしたが、期待とは裏腹に先生は厳しく、文法は難しく、英語に比べて全く理解できないものばかりが出てきて、段々と授業に出るのが苦痛になっていきました。毎回行われる文法の小テストにただ合格するためだけに勉強していました。小テストに合格しなければ単位を落としてしまうため必死に勉強し、その瞬間は新しい文法を覚えるのですが、すぐに忘れてしまっていました。
発音に関しても、先生はネイティブなフランス語を話すのですが、私達は「ボンジュール」でさえ先生のように喉の奥を鳴らすような発音をすることができず、それを皆の前でやってみるのも恥ずかしく、カタカナ読みで読み上げることしかできませんでした。なんとか単位を取ることはできたのですが、授業終了と同時にフランス語への興味も失ってしまいました。2年間も勉強していたのに、勿体ないことをしたなぁと今になって思います。

「アメリ」との出会い

再びフランス語に興味を持ったのは、社会人になってからです。元々英語の勉強が好きで、社会人になってからもラジオやテレビの教育番組を利用して勉強を続けており、とても楽しく勉強できていたので、この調子で英語以外の語学も習得したいと考えていました。そんなとき、「アメリ」という映画に出会ったのです。映画の中のフランス独特の色彩や雰囲気、街や人の美しさ、そして主人公アメリの魅力に釘付けになってしまいました。
DVDを何度も見るうちに、「もっとフランス語を理解したい」「字幕なしでも台詞を理解できるようになりたい!」と強く思うようになり、再び勉強を始めたのです。ところが、映画を見ているのは楽しいのですが、実際教材を買って勉強し始めると、大学時代と同じような難しい文法の数々、理解できない説明…ちっとも楽しくないのです。勉強をし始めてもいつも3日坊主で終わってしまいます。
勉強の方法をテレビ番組に変えてみました。NHKのテキストを購入して、フランス語講座を見て勉強。これはなかなか面白いのですが、週一回しか番組がないこと、テレビの前でしか勉強ができないことからサボる日も増えてきたりして、なかなか上達には結びつきませんでした。フランス語は英語と違ってなかなか頭に入ってきません。思った以上に理解できないことが多く、意欲が続かないことが多いのです。
私は英語の勉強は大好きで、本当に苦になりません。それはある程度上達しているという実感があること、どんどん身に付いていくことが楽しくなっているからかもしれません。語学の勉強自体は大好きなのに、なぜか英語以外の外国語の勉強は苦痛になってしまうのです。フランス語に関しても、淡々と文法について書かれている教材では長続きしません。

「松平式フランス語のおぼえ方」との出会い

楽しく分かりやすく勉強を続けることができる教材はないものかと探していたときに、この「松平式フランス語のおぼえ方」に出会いました。今回この教材を通して勉強してみてとても良かったと感じる点を、目次の順にそれぞれの章で感じたことを書いてみたいと思います。

<目次>
私はこの教材の目次がとても好きです。とても興味を持ってページを開くことのできる目次になっているからです。「意外と通じるフランス語」「本格的にフランス語」「語彙を増やそう」「ちょっと本格的な文法」、このように段階を感じる目次になっていることで、まず軽い気持ちで第一章のページをめくることができます。「難しい文法の話は最後の方にあるのだな、なら最初は簡単に読める章だな」といった感じです。教材というのは、買うまでが一番ワクワクするので簡単に本に手が伸びるのですが、いざ家に帰ってから勉強を始めるとなるとなかなか重い腰が上がらないものだと思います。なので、この目次は私にはとても魅力的でした。

<第一章>
〜第1節〜
フランス語の歴史についてこんなに詳しく書いてくれている教材はないと思います。初めて知ることばかりでとても興味深かったです。英語との関係も知ることができて勉強になりました。前述したように、私は英語の勉強がとても好きなので、英語とフランス語が影響し合っていたという話はとても興味深く、フランス語が少し身近になった気がして勉強意欲が増しました。「動物の名前自体は英語本来の単語、肉にはフランス語が使われていることが多い。これは当時肉を食べる上級階級がフランス語を使っていたことの名残」などのように細かい例をあげて説明してくれるとますます興味がわきます。

〜第2節〜
第2節の「冠詞と数」の説明部分でも、それぞれ英語と比較して説明してくれていたので分かりやすかったです。よくある教材のように、いろいろな種類の冠詞の説明が順を追って書いてあるだけでは途中から何についての話だったのかが分からなくなってしまうことが多いのですが、英語と比較して書いてあることでそれぞれどのようなときに使うものなのかが明確に分かりました。第2節で「ただし文法的な事項であるから、単語が増えてきてからしか細かなところまで説明を理解するのは困難。この節は「そんなものかな」と読み飛ばして再度読み返してみるのがよい」と書いてくれていることで、安心感を持つことができました。実際私も、冠詞の話はややこしそうで嫌だなと思って読み始めたのですが、節の最初にこの記載があることで、ここではまだ完全に理解できなくても大丈夫なのだな、と安心して読み進めることができました。こういった何気ない一文がとても重要だと思います。

〜第3節〜
ここで文法の話が続くのではなく、誰もが少しは聞いたことのある挨拶の説明がされているのが良かったです。すんなりと頭に入ってくる内容になることで、気楽に読み続けることができます。「Bonjour ボンジュール」まさにこれは私が学生時代にフランス語の先生のように発音できず、また真似るのも恥ずかしくてあきらめていた発音でした。「j」「r」の発音の仕方について詳しく書いてくれていたので、簡単に発音イメージを抱いて練習することができました。「ボンジューウ のような気持ちで~~」からはじまる説明がしっくりきました。また、発音だけでなく語彙の説明も詳しく書かれているので、より深く「Bonjour」を理解することができました。「Bonjour」という言葉が様々な使い方があるのだということを初めて知りました。私が以前読んだ教材では「こんにちは」の意味しか書かれていなかった気がします。こうやって簡単な単語のいろいろな使い方をまとめてくれていると、ふとした時に使えるボキャブラリーの幅が広がってとても助かります。「Bonsoir」「Bonne nuit」「S'il vous plaît」などに関しても同様です。語彙や、その単語を使える場面をいくつも具体的に載せてくれていたので知識が深まりました。フランスに旅行に行く際にもこれまでと違って、使える幅が広がりそうです。また、この節で一番印象に残ったのは「ドネ・モワ・ガトー」のお話です。「フランス人も日本人のように語呂合わせをして覚えることがあるのか」と驚き、親近感がわきました。この話が印象に残ったので、私自身も「ドネ・モワ・ガトー」=「私にお菓子を下さい」を忘れることはないと思います。いつか使える場面に出会えるといいな、と思います。

〜第4節〜
第3節から少しレベルアップした内容になりましたが、自己紹介についても英語と比較しながら分かりやすく説明されていたのですんなりと頭に入ってきました。ここで出てきたリエゾンについても、学生時代にはなかなか理解し難かった部分でした。まさに「フランス語の語尾の子音は発音しない」と教わっていたのです。松平式の教材では英語の an appleに例えて説明されていたので大変分かりやすく、その説明を踏まえてこれを実際に口に出してみると自然にリエゾンすることができました。今までは「リエゾンする単語の組み合わせを覚えなくてはいけない」と重荷になっていたのですが、どんな文章を読むときでも子音と舌の形に注意することで解決するということが分かり、得した気分になりました。今まで苦手だったリエゾンが好きになれそうです。また、「c」の下にひげが付くパターンについてもとても理解しやすかったです。ここでも英語についての豆知識が書かれていて、興味深かったです。今まで英単語で無意識に読み書きしていた「c」「g」について改めて考えてみてびっくりしました。 「初めて学ぶ外国語であるから言語学的な説明はせずに会話表現から慣れさせる」という日本の英語に対する教育方針の歴史まで知ることができてためになりました。

〜第5節〜
旅行に行った時に必ずクリアしなければならないお店での会話。これまではなんとか日本語や英語で伝えようとするか、身振り手振りで分かってもらおうとしていましたが、次回からはここで学んだ知識を活かせそうです。「あれを下さい」「おいくらですか」という代表的な表現は他の教材でも説明されています。けれどもこの教材では、値段などで使う数字の説明をする前に、「値段を紙に書いてもらう」という表現を教えてくれていた点がありがたかったです。実際に表現を学んでも、実践の場で相手の話すフランス語を聞き取るというのは困難なことだと思います。その中でも値段を聞き取るのは難しいです。私にとっては英語でもうまく聞き取れず困ることがあるほどです。それを踏まえた上で、先に必殺技のような表現を教えてくれている点にとても感動しました。「ただ決まりきったことを教えるのではなく、それを実践する場を想像した上での表現を教えてくれる」という点がこの教材の良いところだと思います。「困ったときの表現」もためになりました。旅先などで言いたいことが通じず、「せめて英語なら」と思った時でも「Can you speak English?」と英語で伝えるよりも「Parlez vous Anglais? 」とフランス語で言えるほうが有利になるのではないかと思います。

<第二章>
〜第1節〜
やはり本格的な文法の話になると、「難しいな」という印象を受けます。「être」は私でもしっかりと覚えた単語なので親しみがあります。表現を並べて終わりではなく、一つの文章を変形させていくというクイズ形式で練習問題が作られているので楽しみながら覚えることができました。この節で説明されていた、名前を紹介する場合に「Il」「Elle」は使わないという法則には驚きでした。今まで英語と同じように「Il」「Elle」を使うものだと思い込んでいました。これもまた実践の場で役に立つありがたい豆知識だと思います。

〜第2節〜
「avoir」も「être」同様に何度も学んだことのある動詞です。学生時代は「ジェ」「チュア」「ヴザヴェ」…と暗記して覚えていました。ここでは「avoir」の後ろに基本的にくるものの法則を初めて知りました。学生時代にも、よく出てくる「de」がいまひとつ理解できずにいました。どういった時に使うべきものなのか、何度聞いてもピンとこなかったのです。「avoirとセットで覚える」を一つの法則として覚えておきたいと思います。この節では「avoir」を使った「暑い」「おなかがすいている」などの表現も一緒に覚えることができてためになりました。 〜第3節〜 「aller」の後ろにくる前置詞の法則は学生時代にどうやっても覚えられず、途中で投げ出した記憶があります。それに関連し、まず“これだけを覚える”というアドバイスがとても参考になりました。まさに私はごちゃごちゃ暗記しようとしていたからです。 ここで英語とも絡めて説明してくれている、「aller」「venir」の説明がおもしろかったです。例がとても具体的なので、表現を使うシチュエーションが目に浮かび、とても印象に残ります。英語の勉強でもそうですが、単語やその使い方は、勉強したときにインパクトがあった単語ほど鮮明に覚えていていつまでも忘れないものです。こういった例をたくさん書いていただけると忘れられない単語が増えて助かります。

〜第4節〜
ここでも「eat」「take」を例に出して「manger」「prendre」の使い分けについて分かりやすく説明されていたので、英語と併せて理解を深めることができました。また、「Nous mangeons」について、なぜこういった形になるのかの説明はとても納得しました。こういったひとつひとつの単語の歴史もたくさん書かれていると楽しく覚えることができます。ついでに日本の「正書法」という言葉まで知ることができました。この教材は、こういったちょっとしたおまけのようなところに大切なことが書かれていて、そこが魅力なのだと思います。また、フランス語の「du」「de」は本当にややこしく、文章の中に出てきてもわからないので考えないようにして読み飛ばしていることが多かったのですが、これからは英語の表現に置き換えて少し考えながら目を通してみようと思います。ここでの説明にも納得でした。

〜第5節〜
ここで説明されている「今日は何曜日ですか?」という表現について、私が今まで出会った教材では「Quel jour de la semaine est-ce aujourd' hui?」と説明されており、なかなか暗記することができずにいました。「Quelle est la date d' aujourd'hui?」というもっと実際によく使われている表現を知ることができて嬉しかったです。こちらの方が覚えやすく、意味を読んで確かに使えそうだと思いました。ややこしい動詞の過去活用の説明が始まるのではなく、覚えやすい熟語表現から説明されていたことで分かりやすく覚えることができ、過去形も少しマスターできた気持ちになることができました。また、ここでの不定詞も英語の「He comes to see me this afternoon.」の例文があることですんなりと頭に入ってきました。ここで出てくる2つの熟語表現の形は文章の中でよく見かけていたのですが、似ているので混乱してしまい、しっかりと理解できていませんでした。このように並べて意味の違いを説明してもらうことで、はっきりと理解することができました。

〜第6節〜
まずここでも「文法的に難しいことを考えすぎると会話ができなくなるから最後の手段として現在形でも通じるということを頭に入れておいて」という一文があることで安心して読み進めることができます。この教材はこういった安心感を与える一文がとても多く、そこが他の教材とは違う魅力だと思います。学校の勉強とは違い、趣味で勉強をしている場合には、途中で内容が分からなくなりついていけなくなった時点で諦めて本を開くことさえしなくなってしまいがちです。こういった安心を得られる一文があることで、食わず嫌いにならずに、諦めずに読み進めることができるのだと思います。こういった点がとても素晴らしいと思います。次に「近接未来」というのは学生時代にも習った記憶があります。第5節でのvenirもそうですが、同じ単語の他の使用方法が載っているので、繰り返しその単語の活用を見ることになり、復習にもなるのでとても良いです。ここでもネパール語の例を用いて説明されていますが、覚えた単語をいろいろな意味で使えるようになれば単語数の10倍も20倍もの力が付くのだと思います。年齢の表現について、例文を選択した背景が書かれているのもとても興味深かったです。「Quel âge avez-vous?」ではなく「Quel âge as-tu?」を紹介した理由、使い方に気を付けよう、という注意点が書かれていてよかったです。
英語や他の言語の学習に関しても言えることなのですが、「あなたの名前は何ですか」「どこに住んでいるのですか」「何歳ですか」など自己紹介の基本表現を覚えると、初めて会った外国の方と話すときに使ってみたくなるものです。ボキャブラリーが少なければ少ないほど、覚えている表現やフレーズを無理矢理使ってしまうものだと思います。もしここで「何歳ですか」の表現がただ紹介されていたならば、そのまま覚えてしまい、適しない場面でもつい使ってしまっていたかもしれません。こういった注意点は非常にためになります。 数字もなかなか覚えられず苦労していました。「アン」「ドゥ」「トロワ」「キャトル」「サンク」くらいまではすんなりと言えるのですが、その先がなかなか覚えられませんでした。「日記やメモの日付をその国の言葉のスペルで書いて慣らして覚えていく」という松平式の勉強方法はとても効果的だと思います。これを読んで、そういえば私自身、英会話レッスンで毎回メモをとるときには日付、曜日は英語でメモするようにしていることを思い出し、「同じ方法をフランス語の勉強でも取り入れればいいんだ」ということに気付きました。 こういった簡単にできることになかなか気付かないものです。ちょっとした学習方法のポイントなどをこうやってさらりと文章に混ぜているところも、他の教材と異なって良い点だと思います。数字の法則についても初めて知ることが多く、驚きました。なぜ60と10、20と10に分かれているのだろうと不思議な感覚になりますが、これは印象に残るおもしろい法則だと思います。これからは会社でもメモを取る時には日付をフランス語で書いて覚えていこうと思います。

<第三章>
〜第1節〜
誰もが知っていて日本語でも使われている単語から紹介されていて、親しみを持って読むことができました。単語を見て発音を考え、「あ、グルメだ!」のようにクイズ感覚で単語の意味を考えることができるので面白かったです。一つ一つの単語の意味だけでなく、その由来や発音についても書かれているので知識が広がって効果的だと思います。

〜第2節〜
第1節でよくお店で耳にするスウィーツやディナー関連の単語が紹介され、この第2節では知的な単語が紹介されているというところも、段階を踏んでいる感が出ていてとても良いと思います。このように単語がカテゴリ別に紹介されていると整理しやすくて助かります。この節の単語はすぐに正解を出せない単語の方が多くありましたが、一つ一つ丁寧に説明されていたので理解を深めることができ、覚えるコツが書かれていたので知らなかった単語も簡単に覚えることができました。時間の表現についても、「30分」「15分」の言い回しの背景が詳しく説明されていて納得でした。

〜第3節〜
英語の勉強を長年続けている私にとって、英語と同じスペルのフランス単語はとても覚えやすく、この節は楽しかったです。こんなに英語と共通する単語が存在するとは知りませんでした。ここで書かれている、「読んで意味が理解できるということと話せるということはちょっと異なる」という指摘はまさにその通りだと思います。実際英語の勉強をどれだけ続けてきても、会話力のスキルは思うようには上がりません。私は英語に対してもそれが一番の悩みです。一人で勉強をしてどれだけ単語や表現を覚えても、それを実際の会話ではなかなか活かせないのです。いざというときには簡単な表現や単語でさえ頭に浮かばないのです。しかし、「勉強している感」を実感したいがために、ついつい覚える単語量だけを増やそうとしてしまいがちです。ここでの「単語が増えても基本会話の練習をしつこく行うことが一番大事」という説明を読んで、学んだことを会話で実践することがどれだけ大事かということを再認識できました。

<第四章>
〜第1節〜
複合過去、半過去は学生時代にも習ったのですが、ややこしいなと思った印象しかなく、すっかり忘れてしまっていました。まずは複合過去。そういえば「avoir+過去分詞」「être+過去分詞」の使い分けがよく分からず、投げ出した記憶がありますが、「être+過去分詞」を使う場合の説明を読んで少しすっきりしました。また、複合過去には2つの意味があり、英語と同じで副詞で使い分ける、判断するという説明であっさり理解できました。英語の文法用語は聞き慣れていますが、「複合過去」という聞き慣れない言葉だけで難しいものだと敬遠しがちです。でも意外と中身は英語と共通している部分があるのだなと思い、苦手意識がなくなりました。「半過去」に関しても同様のことが言えます。「半分過去って何だろう。意味が分からない。」と名前だけで理解できないものだと決めつけていましたが、英語の用法に例えた説明でとても分かりやすいものになりました。今までさっぱり分からなかった「複合過去」「半過去」の違い、それぞれの使い方について理解できたので、これからどんどん文章に慣れて自分でも使いこなせるようになりたいと思います。条件法、接続法の話はやはり難しかったです。でも説明文が長すぎず、簡潔にまとまっているので、見やすいですし、何度も読み直せます。ここでも英文の例を出して対比して書いてくれていたのでイメージをつかむことができました。

〜第2節〜
助動詞を使用した表現はとても便利だと思います。単語の活用はある程度法則を覚えても単語が変わるとまた分からなくなってしまうことが多いので、「助動詞+動詞の原形」を活用できれば知識が浅くても会話の幅が広がります。ここでその意図を酌んだ説明がされているのはとてもよかったです。私自身も読んでいて気が楽になりました。ジェロンディフという言葉は初めて聞いた気がしますが、「En」という表現はよく見かけます。こちらも英語の用法にたとえた説明で納得しました。こちらも実践で使えるように研究したいと思います。

〜第3節〜
代名動詞の使い方も覚えるのは難しい気がしますが、「Je m’appelle ○○.」はよく使う表現なので、「なるほど、これのことか」と身近に感じました。これはいろんな形で使ってみて覚えていきたいと思います。中性名詞に関しても、全く苦手とするところでした。「男性名詞」「女性名詞」だけでもややこしいのに「中性って一体何なの?」という印象でした。しかし、ここでの説明で理解することができました。使い方はこれからもっと勉強する必要がありそうですが、どういうものであるかは理解できたので、それだけでも進歩です。
最後のところで、赤ちゃんが話始めるときの話を例にとってこの本の主旨を説明してくれている部分はとても納得できました。「名詞」「動詞」を先に覚えて「形容詞」「副詞」の順に覚えていくのが良いという勉強方法は目から鱗でした。英語の勉強でもそうなのですが、本に載っている例文をセットで覚えようとしてしまいがちだと思います。また、単語を覚えようと思ってもどこから手をつけていいのか分からず、やみくもに覚えようとしてしまいがちです。でも、この「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」の順序を頭に入れながら勉強をすれば、英語もフランス語も要領よく単語を使いこなせるようになるのではないかと思いました。こういったアドバイスはとてもありがたいです。 また、「鼻母音」の説明も非常に分かりやすかったです。日本語にも鼻母音があるということで、「ン」の違いについて初めて考えてみましたが、「なるほど!」と納得しました。ここに書かれている単語を一つ一つ発音してみました。少しではありますが前よりは発音ができるようになった気がします。

<コラム>
毎回節の終わりに息抜きとしてあるコラムがとても面白かったです。フランス旅行時の体験談や、フランス在住の方の目から見たフランスとフランス人、いろいろな角度からのフランスが紹介されていてとても興味深かったです。単にフランスについての紹介や豆知識が書かれているのではなく、実際にフランスと関わりのある人たちの個人的な意見や感想が書かれていることで、本当のフランスの姿を覗いているような気分になります。また、文法など難しい部分を読んでいても「次のコラムまで頑張ろう」という気持ちになるので、毎節の終わりにコラムがあるのはとてもありがたかったです。そして、コラムにボリュームがあるのもうれしいポイントの一つでした。楽しい文章というのはあっという間に読んでしまうものです。少し長めに書かれている方が、勉強で疲れた頭をリラックスさせてくれるのでよかったです。

最もよかったのは

私がこの教材の中で最もよかったと感じるのは、

1:常に英語の例を用いて説明されている点 
2:すべての説明が簡潔である点

です。

1:常に英語の例を用いて説明されている点
英語の勉強が好きな私にとって、頻繁に英文の例が出てきたのはとてもうれしいことでした。説明を読んでいて、頭が混乱しそうになっても、「英語ではこのような表現がありますよね」と例が出てくると、あっさり理解できるということが多かったです。誰もが英語にはある程度慣れていると思うので、簡単な英文を例に出してフランス文を説明してくれるとすんなりと頭に入ってくると思います。フランス語と英語の知識が一気に増えるような気分になるのもうれしいポイントです。

2:すべての説明が簡潔である点
語学教材は「大切なことが簡潔に書かれている」のが私にとっては重要なことです。いくらレベルの高いことがたくさん書かれていても、説明が長いと「一体どこまで覚えればいいのか分からない」「後で見直したい時に読みたい部分がどこに書いてあったのか分からない」という状態になってしまって、勉強が続かないと思います。この教材は字間も多めに取られているし、全ての説明が簡潔に書かれている点がとてもよかったです。「あの部分をもう一回読んでみたい」と思ったときに、比較的簡単に目的のページを見つけることもできました。
簡単な挨拶の説明も難しい文法の説明も、同じように簡潔な書き方がされていたので、最後まで嫌になることなく楽しく読み続けることができました。また、優しい語り口調で書かれている点もとてもよかったです。実際に先生に授業をしてもらっているような感覚になります。堅苦しい書き方でない点も私にはありがたかったです。

もっとフランス語を勉強したい気に

私のフランス語の勉強に対する一番の悩みは、
・何度勉強しても文法が理解できない
・発音が分からない
という点でした。

この教材を使って勉強してみて、今まで何度やっても分からなかったことがすんなりと頭に入ってきた気がします。「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」「複合過去」「半過去」などなど…今まで名前を聞くだけで嫌になっていたものが簡単に理解できました。もう少し深いところまで勉強したいなという気になったのもこの教材が初めてです。発音についても、一つ一つの単語や文章にカタカナで丁寧に説明が書かれていて、発声についても詳しく書いてあったので繰り返し口に出すことで今までよりは上達した気がします。発音に関してはテレビ番組や実践の場を利用してもっと勉強していきたいと思います。

もう一度「アメリ」を観てみる

この教材で勉強した後に、改めて映画「アメリ」を観てみました。台詞がどんどん頭に入ってくる!…という状態にはまだなれませんが、「Merci」「Ça va?」などの発音ははっきりと聞き取れるようになりました。また、「Il…」「Elle…」や、否定の「ne~pas…」も聞き取れてとてもうれしかったです。名詞の単語もいくつか「あ、これのことかな?」と一瞬予測できたりしました。これまではフランス映画を観ても何を言っているのかさっぱり分からなかったのですが、言葉の節々を聞き取れるようになって感激です。これからもっとフランス語を勉強して、もっと聞き取れるようになりたいです。
以前、友人の紹介で、フランス人の男性を含めて食事会をしたことがあります。そのフランス人、エリックは英語が達者で自分からはフランス語を使わなかったので、皆英語で会話をし、彼の口からフランス語を聞くことはありませんでした。私は「挨拶くらいはボンジュールと言ってみようか」と悩みながらも結局一言もフランス語を話すことができずに別れてしまいました。
なんとなくフランス人に中途半端なフランス語で話しかけても冷たくされるような印象があったのです。でもこの教材を読んで、「完璧なフランス語でなくてもフランス人は理解しようとしてくれる」ということが分かり、ほっとしました。
近々また皆でご飯を食べる機会があるので、その時には思い切ってこの教材で学んだフランス語を話してみようと思います。そして、生きたフランス語会話をもっと教えてもらおうと思います。松平式の勉強法はとても楽しく、わたしにぴったりでした。教材を何度も読んで、もっと知識を深めたいと思います。第2弾の教材も是非是非作って下さい。

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